初心運転者標識(初心者マーク・若葉マーク)
誰もが知っているであろう、初心者マークや若葉マーク。
自動車以外でも初心者を表すマークとして使われることがありますが、正式には「初心運転者標識」といいます。
運転免許を取ったら初心者マークを貼る、ということは知っている人も多いと思います。
初心者マークがあれば他の車にも初心者ってわかってもらえますから安心ですよね。
実は免許取り立ての人が運転する場合、初心者マークを貼るのは法律で決まっている義務なんです。
初心者マークを貼る必要があるのは?
大雑把には自動車の運転免許のうち、普通免許・準中型免許を取ってから1年未満の人が運転する場合です。
もう少し詳しく書くと、以下の二種類です。
- 普通免許の初心運転者期間中に普通車(軽自動車含む)を運転する場合
- 準中型免許の初心運転者期間中に準中型車を運転する場合
なお取得時の状況によって初心運転者期間が免除される場合は初心者マークの表示義務はありません。
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初心者マークを貼らないとどんな違反?
初心者マークを貼らないといけない人が貼らずに運転してしまうとどんな違反になるでしょう。
この場合、「初心運転者標識表示義務違反」となり、以下の罰則が科せられます。
違反点数:1点
反則金額:普通車(軽含む) 4,000円 準中型車 6,000円
なお、初心者マークを貼った(初心運転者期間の人が運転している)車に対しては保護する義務があり、違反すると罰則があります。
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初心者マークは1年過ぎても貼っていていい?
結論から言えば初心運転者期間を過ぎて貼っていても問題はありません。
ただし、初心運転者として保護されるのは初心運転者期間中の人が運転している場合のみです。
したがって初心者マークを貼っていても該当する人が運転していなければ法的には保護されません。
運転に慣れていない人が運転していますよ、と周りに知らせる程度になります。
初心者マークの貼り方
初心者マークの貼り方にもルールがあります。
- 前後に1枚ずつ貼る(ということで2枚必要)
- 地上から0.4m~1.2mの間の見やすい位置に貼る
3枚以上貼ってはいけないということはありませんが無理に貼ることもないでしょう。
地上から0.4m~1.2mの間だとだいたい膝から胸くらいの高さになります。
教習所を卒業する際にプレゼントされたり、一般に販売されている初心者マークはだいたい三種類あります。
- ステッカー(シール)
→どこでも貼れますが剥がしたときに接着跡が残ることがあるので跡が残りにくいタイプや貼りなおせるタイプがおすすめ。 - マグネット
→車体の鉄の部分に貼れますがアルミにはくっつきません。ぴったりくっつけないと風で飛ぶことがあるので注意。 - 吸盤
→リア窓ガラスの内側に吸盤でくっつけるときに使います。
車の形状によるので一概には言えませんが、前方はボンネット、後方はリアガラス内側やリアハッチなどに貼ることが多いですね。
ボンネットやリアハッチなどがアルミの場合、マグネットではくっつかないのでステッカーになりますね。
なお、吸盤のところにリア窓ガラスと書いているようにフロント窓ガラスには使えません。
フロントガラスには決められたもの以外は貼ってはいけない規則のためです。
内側も外側もだめですよ。
リア窓ガラスには吸盤で貼れますがプライバシーガラスなど色が付いている場合は見えないため、マグネットなどのものを外側に貼ることになります。
ちなみにマグネットやステッカーの初心者マークを車体に長く貼ったままにしていると日焼けで跡が残ることがあります。
貼りなおせるタイプのステッカーやマグネットは運転するとき以外はこまめに剥がすほうがいいですね。
まとめ
初めて運転免許を取ると必ず通る道、初心者マーク。
自分のためでもあり、周りのドライバーのためでもあります。
ルールを守ってしっかり1年間貼るようにしましょう。