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初心者マークで違反すると大変?初心運転者期間と初心運転者講習

初心運転者期間制度

ざっくりと、免許を取って1年間は慎重に運転しないと免許取り消しになるかも、という制度です。

免許取り立ての1年間、慎重に運転すること、学んだ技能や知識をしっかり身につけることを目的としています。

 

初心運転者期間はどのくらい?

初心運転者期間は原則として免許を取ってから1年間です。

対象となる免許は以下になります。

  • 原付免許
  • 普通二輪免許
  • 大型二輪免許
  • 普通免許
  • 準中型免許

基本的には上記5つの免許を取ると1年間(免許停止期間を除く)は初心運転者期間となります。

普通免許・準中型免許に関しては初心者マークを貼らなければいけない期間にもなります。

ただし条件によって初心運転者期間が終了したり免除される場合があります。
免許の種類による条件を見ていきましょう。

 

原付免許

初めて取得した場合、1年間は初心運転者期間となります。

 

普通二輪免許

初めて取得した場合、1年間は初心運転者期間となります。

原付の初心運転者期間中の場合、原付は終了、普通二輪の期間が開始します。

原付や普通・準中型免許の初心運転者期間が終了していても免除はありません。

 

大型二輪免許

初めて取得した場合、1年間は初心運転者期間となります。

原付の初心運転者期間中の場合、原付は終了、大型二輪の期間が開始します。
普通二輪の初心運転者期間中の場合、普通二輪は終了、大型二輪の期間が開始します。

原付・普通二輪や普通・準中型免許の初心運転者期間が終了していても免除はありません。

 

普通免許

初めて取得した場合、1年間は初心運転者期間となります。

原付の初心運転者期間中の場合、原付は終了、普通免許の期間が開始します。

原付・普通二輪・大型二輪の初心運転者期間が終了していても免除はありません。

 

準中型免許

普通免許なし、または普通免許取得後2年以内に取得した場合、1年間は初心運転者期間となります。
普通免許を取得して2年以上経ってから取得した場合、免除されます。

原付の初心運転者期間中の場合、原付は終了、準中型の期間が開始します。
普通免許の初心運転者期間中の場合、普通免許は終了、準中型の期間が開始します。

原付・普通二輪・大型二輪の初心運転者期間が終了していても免除はありません。

 

共通

以上のように初心運転者期間が設定されますが、どの免許でも免除される場合があります。

初心運転者期間が終了してから免許を失効し、6ヶ月以内に再取得した場合は免除されます。
ただし後述の初心運転者期間で免許取り消しとなった後に再取得した場合は免除されません。

つまり初心運転者期間を経験して終えていれば、うっかり期限切れで失効して再取得しても改めて期間は設けないということですね。

 

初心運転者期間はなにが特別?

では初心運転者期間とはいったいなにか。

この期間中は交通違反に対するペナルティが厳しくなります。

通常、免許は一定期間内の違反点数が累積で6点(処分歴がない場合)を超えると免許停止処分になります。
このルールは初心運転者期間中の人も含めてすべての人に共通です。

しかし初心運転者期間中の人にはこの違反点数を使用した別の点数制度が追加されます。
通常の免許点数の処分とは別に、一定の点数が累積すると講習や再試験が必要になるというものです。

 

初心運転者期間の点数制度

仮に初心者点数と呼びますが、通常の違反点数のうち「初心運転者期間の免許の違反のみ」の点数をカウントします。

例えば原付免許を持っていて普通免許を取った場合、普通免許の初心運転者期間になります。
期間中に原付で1点の違反、普通車で2点の違反をした場合、通常の免許点数は累積3点となりますが、初心者点数は普通免許の対象である2点となります。
普通二輪免許と普通免許のように初心運転者期間が並行するケースもあり、その場合は初心者点数も別々にカウントされます。

この初心者点数が累積で3点(3点の違反1回の場合は除く)を超えるとペナルティとなります。

ペナルティはなにかというと、初心運転者講習の受講、または再試験です。

初めてペナルティを受けた場合、初心運転者講習を受講すると再試験は免除されます。
受講しなかった場合や、二回目のペナルティを受けた場合は再試験となります。

再試験は初心運転者期間が終了する時に行われ、免許試験場でいわゆる一発免許と同じ内容になります。
再試験で不合格となった場合、その免許は取り消しとなります。
(普通免許・準中型免許の場合は仮免許となります)

通常の免許点数での処分では免許取り消しの場合、二輪や自動車などすべての免許が取り消され、欠格期間(取得できない期間)がありますが、初心運転者の取り消しの場合は該当の種類のみの取り消しで欠格期間はありません。

 

まとめ

実は非常に厳しい、初心運転者期間。

交通ルールを守り、きちんと運転ができるかを確認する試用期間と言えるかもしれません。

本来は1年間に限ったことではありませんが、不慣れな最初は特に慎重に、安全運転を徹底しましょう。

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